遊びに来いや

昭和63年卒　松本慶太

　私が最初に井上先生にお会いしたのは，2年生の物理化学Iの講義の時でした。この講義中はとても真面目で堅そうな先生であるという印象を持ちました。しかし，4年生-M1-M2の3年間，物理化学研究室でお世話になっている間に，井上先生に対する印象がすっかり変わってしまいました。井上先生はとてもユーモアがあり，常にまわりの人間を楽しい気分にさせて下さいました。特に，私が実験で行き詰まっている時に優しくてユーモアのある言葉をかけて下さり，とても有難く励みになったのを覚えております。また，井上先生との思い出の中で私が最も印象深かったことは，マスター1年のころ井上先生のご自宅に遊びにいかせて頂いたことです。この日和がいつもの様に実験をしていると，突然井上先生が入って来られ『今日，暇やったら遊びに来いや』と仰せられ，自分の様な学生の身分で行っていいものか戸惑いましたが，結局井上先生のお人柄に甘えて何人かが集まってご自宅に押しかけてしまいました。そして夜中の3時頃まで飲んで騒いたのを昨日のことの様に覚えております。
　今年度で退任されることになりとても残念ですが，井上先生の教えと御恩を忘れずに頑張っていきたいと思います。

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