“でー！”
昭和63年卒 林（上村）咲子
私が井上教授にお世話になり始めたのは，1回生の時からです。先生は，陸上部の顧問をして下さっていました。入部後すぐの新歓コンパの時，先生のビールの飲み方に思わず見とれてしまったのを，今でも覚えています。コップのビールが“ゴクッ，ゴクッ”と2口できれいに空になってしまうのです。「ビールは喉の奥で味わうんだ」ということを本当にざれているんだなあと恩いながら見とれていました。
その後，先生には，講義で毎週お会いできる様になりました。“でー！”で，突然始まる講義，どんどんノートに写していかないとあっという間に消されてしまう板書，そんなことが色々と思い出されます。
4回生になり，私は生化（池田教授）の特研に所属していましたが，ご縁があって井上教授の副手として，採用しで頂きました。一時，先生は体調を崩されましたが，私が物化で世話になる頃には，「絶好調」と辺りで話題になる程，お元気になられていました。先生の下でのお仕事，陸上部OGとしてのお手伝いなどのあとで，何度かネオンのキラキラした場所へ皆と先生のお伴をさせて頂いて，カラオケや，いろんなお話しをお聞きしたり本当に楽しい思い出ばかりです。先生の後をついて行けば行く程，先生の心の広さ，幅広い御趣味に驚くばかりでした。
主人は，私が勤めていた時，物化の2研にいました。「結婚のため，9月末で退職させていただけませんか」と言いましたら，「相手は？」と尋ねられるので，「林宏樹です」と答えると，「林君？？一生薬の子やったかな？」と一，先生には大変失礼なのですが，ズッコケてしまいました。結婚して4年余になりますが，主人は，「井上教授に覚えられてないから，教授室へ行くのは苦手」などと，ワガママな事を言ってます。先生には私達の結婚式にも出席して頂いたのに，申し訳ないことを言ってます。すみません。
春からお部屋へ行ってもお会いできないのが残念でなりません。人数の少なかった陸上部の顧問をずっとして頂いてありがとうございました。そして，2年半しか勤められませんでしたが，色々と御指導して頂き，本当にありがとうございました。いつまでもお元気でいて下さい。
右の2人が林君と旧姓上村さん 上村さん（当時助手）の退職・結婚パーティにて
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