『おっ！やっと出来たか！！』
昭和47年卒 土山吉昭
井上先生が，御勇退ということをお聞きし日頃ご無沙汰しているだけに驚いております。学生にとってザックバランな先生でいらっしやっただけに，数多くの思い出があります。学生時代，見せていただいたSLのプラモデルの超豪華さに，肝をつぶした思い出や，卒業後東京で開催された薬学会会場で恩いがけず出会い昼間からビールで歓談した思い出など…
取り分け井上先生が，学者として実験に対し真剣に取り組まれている姿を垣間見た息い出があります。
『Back to the futuer』
約20年前に，time slip!!
昭和48年(1973) 井上先生教授昇進祝賀会
グランドに面し，2階にあった物化教室の部屋が瞼に浮かんで来る。「あまり研究をしなくて済むゾ！」というウワサを聞き，いささか不純な動機で特別研究として物化を専攻した記憶があります。
山田君，渡辺さんと3人のグループで「電気伝導度について」一生懸命（？）研究し，国家試験間近になりやっとデータができあがった。
助教授室にデータを見てもらいに行った時のことです。『おっ！やっと出来たか！！』間待ち兼ねていたかのように，身を乗り出してデータを食い入るように見つめ，異常値など具体的に慎重かつテキパキと指示され，学問に対するひたむきな姿勢，真剣さを感じ取りました。
この時『人には，強弱，緩急が必要であることを改めて学ばせて頂きました。』在職中は，ご多忙のため完成されなかったご研究も多々おありかと存じます。退任後も引き続き情熱を傾けられ，研究を完成されることを陰ながらお祈り申し上げます。
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