ハクキンカイロ 触媒の再利用


ハクキンカイロ愛用者としては、次のようなことで困っていました。 そこで、触媒の再利用方法を考えてみました。
方法としては、スチールメッシュで触媒をカバーします。


(1) とび出た触媒を集めたもの

 
 灰色で、ところどころ黒くなった綿のよう。
 ガラス繊維らしく、ピンセットで触ると「ジャリ」という手応え。


(2) 触媒を押さえるスチールメッシュを用意

 
 市販のスチールメッシュは高いので、茶こしやシンク用ゴミカゴを使用。
 ここではステンレス製ゴミカゴを使用。穴が空いているのは切り出したあと。

(3) メッシュの部分を切り出す

 
 小さいニッパで、網目を一つずつ摘まむように切っていく。
 大き目に切り取る。ゴミカゴのカットは結構手間と時間がかかる。


(4) 火口の中に入るように形を整える

 
【以下のサイズはGiantの火口サイズです】
 @火口の中に入るように切りそろたメッシュ:約11mm×33mm、穴の数17×6
 (金属の色が変った部分は、一度使ったため)
 A後で説明。長さは@と同じ約33mmで、幅は約13mm(穴の数 18×7)の幅広バージョン
 Bもともと火口に入っていた触媒を押さえるプレート
 C火口の外側
 D切り取ったメッシュの余り(不要)。


(5) 火口の中にメッシュをいれる

 
 @のメッシュを入れたところ。この上に触媒を置く。

 
 触媒をおさえるために2枚目のメッシュを置き、Bのプレートをセットする。
  (この写真は撮影用で触媒は入っていない)

【結果】失敗!
 点火して少し暖かくなるが、すぐ消える。

【考察】
 2枚のメッシュでタイトに触媒の綿が挟まれており、空気が入らないのでは?



■再挑戦

(6) 触媒の綿をフワフワにつめるためのメッシュを作成

 
 メッシュの幅を少し広く切り出す(A約幅13mm、穴7つ)。
 これを火口に入るぐらいにゆるく湾曲させる。


(7) 火口の4つのツメの角度を調整

 

 火口のツメは水平に出ているが、湾曲したメッシュに合うように少し立ち上げる。
 ペンチの先などで、4つとも少し上を向けた。45〜60°が目標。


(8) 湾曲メッシュを入れる

 
 角度をつけたツメのおかげで、深さ(高さ)に余裕ができる。


(9) 触媒投入

 
 ピンセットでポロポロする触媒をできるだけ均等に置く。
 ここで使った触媒は約1.5枚分ぐらい。

 
 平らなメッシュ@をのせる。

 
 プレートBを(カッチと音がするまで)セット。
 プレートB両端の出っ張りは少し削って、セットしやすくした。


  
 上から見たところ。メッシュがドーム状になり、空間が確保できている。
 目的の「触媒をフワフワに」つめられたと思われる。


(10) 点火

 

【結果】成功!
 すでに4、5日使用しているが安定して発熱している(@12/28 '20)。
 燃費:約0.8日/カップ2杯


【追記】
・触媒の上にメッシュがあるため点火しにくい。
 普通のライターではなく、ターボライターの方が良いかと、、

 

・ベンジンを入れたあと、カイロ本体をライターで少し炙って温めておくと点火しやすい。



■ 茶こしも挑戦

[1] 茶こしのメッシュを切り出す

 
 ゴミカゴよりだいぶ切り出しやすい。

[2] 火口のサイズに合わせて切り取る

 
 長さはピッタリぐらいで、幅は大きめ。

[3] 角をまるくしながらカットする。

 
 写真では幅がかなり広め。
 この後、火口に合わせてやや広めに切りそろえる。

[4] メッシュをゆーる湾曲させる。

 
 4つの角も少しずつカットして、火口に入るようにする。
 メッシュのアールはマーカーペンのフタで形どった。

[5] [4]のメッシュを入れたところ

 
 火口のつめはすでに45-60°ぐらいまがっている。

[6] [5]を上からみたところ

 

[7] 綿のような触媒をできるだけ均等に敷き詰める

 

 (右は上で述べたゴミカゴから作ったカバー)

[8] [7]を上からみたところ

 
 このとき、下側のメッシュとプレートは装着済み

[9] 使用して5〜6日経過(点火中)

 
 これも成功! @1/26 '21



・ゴミカゴタイプ、茶こしの網タイプのどちらが優れているか判断できず → どっちでもOK


□ 茶こしで同じようなことをしている人を発見!
 URL: https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/hobby/1516887826/958